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COLUMN~コラム~

【~もうすぐ節分!豆まきとワインで厄除けもできる!? 恵方巻に合うワインもご紹介~】

 

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

今年は、立春の日が23になるため、節分の日が22日になるそうです。このような日付になるのは、なんと124年ぶりなのだとか。節分は23日と体に染みついていると、なんだか不思議な気分ですよね。

ところで、節分といえば、豆まきをしたり、恵方巻を召し上がる方が多いのではないでしょうか。そこで、今回のコラムでは、高知県の節分の風習や、恵方巻の種類ごとに相性の良いワインをご紹介します。

 

高知県の節分の風習とワインの悪魔払い

節分といえば、「鬼は外、福は内」の掛け声とともにおこなう豆まきを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実際、掛け声に多少の差異はあるものの、豆まきは全国共通の節分の風習となっているようです。

その一方で、高知県には独自の風習がある地域やご家庭もあります。たとえば、玄関先に柊の葉やタラの枝などと鰯の頭を飾るご家庭がありますが、これは柊やタラのトゲと鰯の臭いが鬼を追い払うと言われているためです。

また、山間部の方では大きな草履を掲げて「この村にはこんなに大きな草履を履くものがいる」と示して鬼を追い払ったり、県西部の方では歳の数の豆を食べるのではなく、四辻に捨てることで厄払いをするなど、独自の風習があるのだそう。

他にも様々な風習がありますが、その多くに共通するのは、病気や災害などを鬼に見立て、それを追い払いたいという気持ちが込められていることだと思います。

 

ちなみに、ヨーロッパの似たような話では、グラスをぶつけ合って乾杯をすることで魔除けになるという話があります。グラスがぶつかり合う音を、悪魔が嫌うとされているからです。

現代では音を立てて乾杯するのはマナー違反とされる場面もありますが、家族や近しい人同士のフランクな場では問題ありませんので、今年は豆まきなどの節分の風習とともに、ワインで乾杯されてみてはいかがでしょうか?

恵方巻とワイン

次は、恵方巻の種類ごとに、相性の良いワインをご紹介します。

 

・基本の恵方巻

卵焼きやかんぴょう、椎茸、ウナギ(またはアナゴ)の煮物などを具材にした、オーソドックスな恵方巻。酢飯の酸味や椎茸やウナギ(またはアナゴ)の旨味に合わせ、酸味と旨味が豊かなピノ・ノワールの赤ワインがよく合います。

また、甘めの味付けの具材が多いので、イチゴキャンディーのような甘い香りが特徴的な日本の固有品種、マスカット・ベーリーAの赤ワインもおすすめ。日本の伝統料理と日本のワインという地域性においても、相性が良いと言えるでしょう。

 

・海鮮恵方巻

新鮮な魚介類を具材にした海鮮恵方巻にワインを合わせるなら、メインの具材の色に合わせてチョイスするのがおすすめ。

メインの具材が白身魚や貝類ならフレッシュな味わいの白ワイン、サーモンやエビなら辛口のロゼワイン、マグロやカツオがメインなら軽めの赤ワインといった具合です。

赤白両方の具材が入っていて判断に迷う場合は、中間をとってロゼワインを選ぶといいでしょう。

 

・お肉の恵方巻

牛肉などのお肉を具材にした恵方巻には、果実味が豊かで、ボリューム感のある赤ワインがよく合います。お肉の濃厚な旨味を引き立ててくれるでしょう。

 

2021年の恵方は「南南東」。ぜひ恵方の方角を向きながら、お好みの恵方巻とワインを楽しまれてみてはいかがでしょうか?

 

 

<参考文献>

永沢正好ほか(1976)『四国の歳時習俗』明玄書房

高知県立歴史民俗資料館(2006)『鬼展示解説資料集』

 

本記事の執筆にあたり、高知県立歴史民俗資料館の学芸員、梅野光興様にお話を伺いました。梅野様、ありがとうございました。

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