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COLUMN~コラム~

フランスのブドウ収穫イメージ

【~お国変われば全然違う!?
フランスのブドウの収穫事情とは・後編~】

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

前回のコラムでは、フランスのブドウの収穫事情の前編として、主に「機械摘み」についてお話ししました。

今回は後編と題し、現地の求人サイトの「ブドウの収穫」に関する求人情報や、実際にフランスで収穫体験をした方からのお話を紹介したいと思います。

 

前回お話ししたように、フランスでは「機械摘み」といって、小型のトラックを使用してブドウを収穫することがありますが、高品質なワインを造る場合や、畑がそれほど広くない場合などは、基本的に人の目で選別できる「手摘み」で収穫されています。

とはいえ、「手摘み」には膨大な時間と労力がかかるため、多くのワイナリーでは、収穫の期間だけ、季節労働者を雇い入れているのです。

 

では、その労働条件はいかがなものなのでしょうか?フランスの求人サイトでワイナリーの収穫の求人を検索し、募集要項を見てみました。

労働条件は実働6~8時間程度で、給料は月17001800ユーロ(日本円で約20万円*)、時給制の場合は時給10ユーロ前後(約1200*)といったところが相場のようです。また、ほとんどの場合、住み込みで13回の食事も提供されるようです。

また、応募条件では、「未経験者可」としているところが多い一方で、「体力がある健康な人のみ」、「30歳まで」などの条件が定められているところもあり、いかに体力勝負の仕事であるかということが見て取れます。

 

今回、実際に28年前にフランスのブルゴーニュ地方で収穫の仕事を体験された、()鬼田酒店の代表の鬼田知明さんのお話を聞くことができました。

3食付きの住み込み(数人で1部屋)で収穫に従事されていたという鬼田さん。同僚にはスペインから出稼ぎに来ている人や、現地の学生などが多かったようです。

基本的な1日の流れは、朝は6時くらいから収穫作業を開始し、暑くなる前の午前中のうちに終わらせ、午後は用具の片づけや清掃作業など。

食事にはフランスのシンプルな家庭料理が提供され、ワインに関しては昼夜問わず、いつでも好きなときに自由に飲めたのだとか。また、仕事の後には同僚たちとワインを飲みに街へ繰り出し、本当に「ワイン漬け」の日々を送られたのだそうです。

慣れるまでは「言葉の壁」はもちろん、手を怪我したり、腰痛になったりと、色々と苦労もあったそうですが、「いいワインはいいブドウから造られる。ブドウの見極めがいかに大事か。」ということを実感できたことが、非常に価値のある経験となったようです。

フランスでの収穫の仕事は決して高待遇ではなく、大変な側面も多々ありますが、さまざまな国の人と交流できたり、ワインについての見識を深められたりと、学びの多い仕事であることが伺えました。

鬼田さん、貴重なお話をありがとうございました。

 

1ユーロ=120円で換算

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