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COLUMN~コラム~

フランスのワイン用葡萄収獲イメージ

【~お国変われば全然違う!?
フランスのブドウの収穫事情とは・前編~】

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

先月は3回にわたって稲生、山北、手結のそれぞれのブドウ畑の収穫の模様をお伝えしてきました。

ところかわってフランスでは、今月からブドウの収穫のピークを迎えます。

そこで、今回のコラムでは、フランスの収穫事情と、現地の求人サイトから見えてきたリアルな収穫の裏話について、前編と後編にわけてお話ししたいと思います。

 

フランスでパリ以外の街に行ったことがある方ならご存知かもしれませんが、フランスのブドウ畑はとてつもなく広大です。

都市から都市へ移動する列車の車窓からは、時折小さな集落が見え、あとは牧草地か小麦畑、それから地平線まで広がるブドウ畑が延々と続きます。

そんな広大なブドウ畑のブドウを、フランスのワイナリーでは、一体どのようにして収穫しているのでしょうか。

 

フランスの収穫方法は、「機械摘み」と「手摘み」の大きく2種類に分けられます。

まずは「機械摘み」についてお話しします。写真をご覧いただくとイメージがしやすいかと思うのですが、機械というよりも、トラクターに近い小型のトラックを使用します。この小型のトラックで畝を挟むように走ると、ブドウが収穫されていく仕組みです。

このような「機械摘み」は、フランスに限らず、あらゆる国で採用されています。

「機械摘み」の第一のメリットといえば、やはり「コストを抑えられる」という点でしょう。広大なブドウ畑をすべて人の手で収穫するとなると、大勢の人手と時間が必要になります。そのため、どうしても人件費がかさむのは避けられません。

一方、「機械摘み」なら少人数かつ短時間で収穫できる分、コストを抑えられ、ワインの価格も低めに設定することができるようになります。そのため、私たちがリーズナブルな価格のワインを楽しめる背景には、実はこの「機械摘み」の恩恵もあることになりますね。

 

ただし、「機械摘み」にはデメリットもあります。

それは、「摘果や摘粒ができない」という点です。人の手で収穫をすると、傷んでいる房や実を取り除きながら収穫することができますが、機械ではできません(最近は、傷んだ実と良質な実を選別できる、高度な「選果機」なるものもあるようですが)。また、ブドウを傷つける可能性もあり、ワインの質に影響を及ぼすことも考えられます。

メリットとデメリットは、どうも表裏一体のようですね。

 

今回の前編では「機械摘み」についてお話ししましたが、次回の後編では、もう一つの収穫方法である「手摘み」について、その気になる労働条件などにも触れながらお話していきたいと思います。どうぞお楽しみに!

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