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COLUMN~コラム~

スペインのワインバトル

【~えっ、スペインではワインの雨が降るってホント!?~】

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

ここのところ、雨が多くなってきましたね。

雨の日は外出が億劫になるだけでなく、やたら道路が混んで渋滞する、洗濯物が外に干せないなど、日常生活にも様々な影響が出ますよね。

そんな雨の日が続くと、私は「いっそのこと、この雨が全部ワインだったらいいのに!」と考えてしまいます。

 

そんな非現実的なことが、日本から遠く離れたスペインではもうすぐ現実のものになるのです!

今日のコラムでは、そんな「ワインの雨が降る」スペインのお祭り、通称『ワインバトル』についてお話ししたいと思います。

 

毎年629日にスペイン北部に位置するラ・リオハ州のアロという街で開催される『ワインバトル』。

この日、参加者たちは白い洋服と赤いスカーフを身に付け、街の中心部から6キロほど離れたビリビオ岩山に登ります。

すると、『ワインバトル』の戦いの火蓋が切られます。

参加者たちは各自持ち寄った赤ワインを水鉄砲やバケツなどを使い、ありとあらゆる方法で、これでもかと言わんばかりに掛け合うのです。

そして、白い洋服はたちまちワインレッドへと染まり、辺りは一面ワインの海になるのです。

スペインにはトマトを投げ合う『ラ・トマティーナ』というお祭りもありますが、なんだかそれに通ずるものを感じますね。

 

ところで、ラ・リオハ州は『ワインバトル』の開催地となるだけあって、スペイン有数のワインの産地です。

その発端は、19世紀後半にフランスのボルドー地方のブドウ畑が「フィロキセラ」という害虫の被害を受けたことにあります。これによって壊滅的な被害を受けたボルドーの生産者たちが、こぞってラ・リオハ州へ移住したのでした。

そして、彼らが持ち込んだワインの醸造機器や技術が、この地のワインの進歩に大きく貢献したのです。こうして、ラ・リオハ州のワインは確かな地位を築き上げたのでした。

 

話は戻りますが、『ワインバトル』では1日で10万リットル以上の大量のワインが放出されているのだそうです。

食べ物や飲み物を無駄にすることをよしとしない日本では、このようなお祭りが開催されることはなかなかないでしょう。

確かに「もったいない」という意見も、もっともだと思います。ですが、世界にはこんなお祭りもあって、改めて世界は広いということを感じさせてくれますね。

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