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大善寺イメージ

【〜山梨訪問記後編・『甲州』のルーツをたずねて大善寺へ〜】

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

前回のコラムでは、山梨訪問記の前編として、甲斐国一宮浅間神社と葡萄酒守(ワインまもり)についてお話ししました。

【~山梨訪問記前編・『葡萄酒守』で無病息災!~】

 

今回はその後編として、山梨のブドウと深い関わりを持ち、別名「ぶどう寺」とも呼ばれる、大善寺についてお話ししたいと思います。

 

山梨県の中でも特にワイン造りが盛んな、甲州市勝沼町にある大善寺。

ここでは、なんとワインを飲みながらお参りすることができるのです!

しかも、そのワインというのは、地元のブドウを使用して、お寺で醸造されているワインなのだとか。

せっかくなので、私は赤ワインをいただきました。

甘い香りとフルーティーな味わいが印象的な、とっても美味しいワインでした。

 

では、なぜ大善寺がこのようにワインと深い関わりを持っているのでしょうか?その歴史を紐解いていきましょう。

大善寺の歴史は奈良時代まで遡ります。

同時代の高僧で、歴史の授業でもお馴染みの行基は、甲斐国(現在の山梨県)で修行をしていました。

するとある日、行基の夢の中に、ブドウを持った薬師如来が現れたのだそうです。

その夢を喜んだ行基は、大善寺を建立し、その薬師如来を木像に刻んで安置したのでした。

その後、行基はブドウの栽培方法を近隣の村の人々に伝え、この地でブドウが栽培されるようになったと言われています。

 

ところで、山梨県を代表する白ワイン用のブドウ品種といえば『甲州』ですが、実は、その起源は謎に包まれています。

一説には、平安時代末期(もしくは鎌倉時代初期)、甲斐国の祝村に住む雨宮勘解由(あめみやかげゆ)という人物が、山道で見つけた蔓草を育ててみたところ、数年後にブドウが実るようになり、これが甲州種の始まりと言われています。

その一方で、先の行基が伝えたブドウこそが甲州種であった、と唱える説もあるのです。

いずれにしても、山梨県では遥か昔から甲州種のブドウの栽培がされていたことには違いないようですね。

 

現在でも大善寺の薬師堂には、ブドウを持つ薬師如来が安置されています。

それは、悠久の時を超えて、この地のブドウ栽培やワイン造りを見守り続けてきたのではないでしょうか。

日本ワインの代表品種、『甲州』の出発点となった可能性の高い大善寺。

皆さんも、山梨県を訪れた際には、ワインを飲みながら参拝し、甲州種のブドウや日本ワインのルーツを辿られてみてはいかがでしょうか?

 

それでは今日はこのへんで。

また来週!

 

 

運転・取材協力してくれたMちゃん、いつも本当にありがとう!!

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