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COLUMN~コラム~

【〜心機一転!新年の門出を祝うのにピッタリなワインとは〜】
皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。
いよいよ年の瀬ですね。
連日忘年会でヘトヘトという方も、仕事納めまであと少し頑張っていきましょう!
この時期になると、今年1年を振り返り、来年の目標を立てられるという方も多いのではないでしょうか?
確かに年が明けると気持ちも改まり、何か新しいことにも挑戦してみたくなったりしますよね。
また、来年はご自身やご家族に何らかの環境の変化が訪れるという方も、大勢いらっしゃるでしょう。
今日は、そんな新たな1年の門出を祝うときにピッタリな、シャンパーニュについてお話ししたいと思います。
シャンパーニュとはどんなお酒か、ということは以前のコラムでご説明しました。
【~知っておいて損は無い!スパークリングワインとシャンパンの違いとは?~】
今回のコラムでは、なぜシャンパーニュが門出を祝うときにピッタリか、という理由を探るべく、その製造工程を見ていきましょう。
シャンパーニュを造るには、まずは白ワインを造り、酵母と糖分を加えて瓶の中に密閉します。
そうすると、瓶の中で発酵が始まり(これを「瓶内二次発酵」といいます)、ワインの中に炭酸ガスが発生します。
この炭酸ガスこそ、あのシャンパーニュの泡の正体です。
発酵が終わると、酵母はオリとなってワインに沈みます。
このときのシャンパーニュは、オリの影響で薄く濁ったような色をしています。
澄んだ色にするには、オリを取り除かなくいてはなりません。
そこで活躍するのが、写真にある「ピュピトル」と呼ばれる穴の空いた板です。
ここに瓶を逆さまにはめ込み、数週間かけて毎日少しずつ瓶を回しながら、徐々に瓶を垂直に立てていくのです。この作業を動瓶(ルミュアージュ)といい、これによって瓶口付近に少しずつオリが集められていきます。
こうして集められたオリの部分を凍らせて栓を抜くと、瓶内のガス圧でオリだけが瓶を飛び出す、という仕組み。
ただ、オリを取り除くことにより、どうしても液体の目減りが避けられません。
そこで、目減りした分を補うため、ワインに砂糖を溶かしたリキュールが添加されます。
実は、このリキュールに含まれる砂糖の量も、シャンパーニュの味わいを左右する要素のひとつ。
この重要な鍵を握るこのリキュールは、「門出のリキュール」と呼ばれています。
お気づきのように、このリキュールの素敵なネーミングこそ、シャンパーニュが新たな門出をお祝いするのにピッタリな理由です。
皆さんも、心機一転、新たな年の門出を迎える際は、ぜひご家族やご親戚、ご友人たちとシャンパーニュで乾杯してみませんか?
それでは今日はこのへんで。
元気に良いお年をお迎えください!