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COLUMN~コラム~

イギリスのワインイメージ

【〜クリスマスの定番ワインといえばアレですが〜】

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

 

もうすぐクリスマスですね!!

今年はイヴが休日にあたるので、皆さん様々なご予定をお持ちなのではないでしょうか。

以前、都内の百貨店でワイン担当をしていた私は、この時期になると早朝から深夜まで働き通しでした。

大勢の方が、シャンパーニュをはじめ、クリスマス用のワインをお求めになるからです。

そう、クリスマスの定番といえば、シャンパーニュ。

そこで、今回のコラムではシャンパーニュを、とは行かずに、シャンパーニュと類似点の多いイギリスのスパークリングワインについてお話ししたいと思います。

 

イギリスでスパークリングワインを造ってるなんて、なんだか意外ですよね。

確かにイギリスは緯度が高く寒冷のため、かつてはワイン用のブドウの栽培には不向きとされていました。

しかし、刻一刻と、世界のワインの産地は変化を遂げています。

その背景にあるのが、前回のコラムでもちらっと触れた地球温暖化。

最近の調査によれば、この50年の間で、ブドウ栽培に適する地域が、両極側(より寒冷な地域)に約180kmも移動したのだそうです。

 

こうして、イギリス南部はワインの生産地の仲間入りを果たすことになりました。

その土壌は、シャンパーニュ地方と同じ、白亜質の土壌。

さらに、そこで栽培されているブドウ品種は、シャンパーニュに使用される品種でもある、シャルドネとピノ・ノワール、ピノ・ムニエが大半を占めています。

かなりシャンパーニュと条件が似ていますよね。

そのため、同じ製法で造れば、シャンパーニュに近い味わいのスパークリングワインができるのでは、と注目されているのです。

 

そこで、私も試してみました。

一般的なシャンパーニュに比べ、香りには柑橘系の比重が大きく、やや酸味を強く感じ、寒冷な地域らしい印象を受けたのですが、豊かなコクと厚みもあり、確かにシャンパーニュのような面影も感じました。

単体で飲むより食事と合わせた方が美味しく頂けます。

 

このように、新たな産地のワインを開拓できるのは喜ばしい反面、温暖化自体は歓迎できることではありませんよね。

今年の世相を表す漢字も「災」になりましたが、温暖化により、世界各地に自然災害や異常気象がもたらされています。

皆さんもワインを飲みながら、地球環境を守るためにできることを考えてみるというのはいかがでしょうか?

 

それでは今日はこのへんで。

くれぐれも体調には気を付けて、楽しいクリスマスをお過ごしください!

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