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COLUMN~コラム~

【〜カクテルにも料理にも!?ヴェルモットの魅力に迫る〜】
皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。
冒頭の写真は、よくバーなどで見かけるヴェルモットです。
ジンやラムのようなリキュールの一種のように思えますが、実は、ワインの一種なのです。
今日のコラムでは、このヴェルモットについてお話ししたいと思います。
ワインの分類上、ヴェルモットは「フレヴァードワイン」に属します。フレヴァードワインとは、その名の通り、ワインに香味をつけるために果実や甘味料、薬草などを加えたワインのこと。
ヴェルモットの場合は、白ワインをベースに、ニガヨモギやナツメグといったハーブやスパイスなどが配合されて風味付けされています。実際、その語源はドイツ語の「ヴェルムト(ニガヨモギの意)」から来ているそうです。
メーカーによって使用するハーブやスパイスの種類や比率、ベースの白ワイン、製法などが異なるため、同じヴェルモットとはいえ、様々な個性のものが存在します。
ヴェルモットには大きく分けて2つのタイプがあります。
主にイタリアで造られる甘口のスイート・ヴェルモット(イタリアン・ヴェルモット)と、主にフランスで造られる辛口のドライ・ヴェルモット(フレンチ・ヴェルモット)です。
甘口タイプの多くは赤っぽい色をしていますが、それは甘味を付けるためのカラメルの色素によるもので、あくまでもベースは白ワインです。
飲み方はお好みに応じて、ストレートでもロックでも、炭酸割でも…。
ハーブを使った料理から、パクチーの効いたエスニック、濃い味付けの料理まで、一見ワインとは合わせづらそうな料理とも合わせやすいです。ソース焼きそばとも相性◎でした。
また、お家にリキュールがあれば、ヴェルモットを使ったカクテルも楽しむことができます。
代表的なものとしては、ジンとドライ・ヴェルモットを合わせたマティーニや、バーボン・ウィスキーとスイート・ヴェルモットを合わせたマンハッタンなど。組み合わせ次第で、楽しさが無限に広がるのもヴェルモットの魅力のひとつですね。
さらに、多くのフレンチシェフが料理にドライ・ヴェルモットを愛用するほど、料理酒にもピッタリなのだとか。
そこで、鶏肉と白菜のクリーム煮を作るときにドライ・ヴェルモットを入れてみたのですが、確かに香りや味わいに厚みや立体感が加わり、奥深い味わいになったのです。ヴェルモットがあれば、家庭でも本格的な料理が作れるということがわかりました。
皆さんも、「一家に一本ヴェルモット」というのはいかがでしょうか?
それでは今日はこのへんで。また来週