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【〜来週解禁!ボージョレ・ヌーヴォー予備知識〜】
皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。
いよいよ来週の木曜日はボージョレ・ヌーヴォーの解禁日です!
ワイン愛好家の皆さんの中には、「もう予約したよ!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回のコラムでは、ボージョレ・ヌーヴォーがさらに楽しくなる予備知識をお伝えしていきたいと思います!
ボージョレ・ヌーヴォーとは、フランスのブルゴーニュ地方の最南部にあるボージョレ地区で、主にガメイというブドウ品種から造られる新酒のことを言います。
もともとはこの地区の収穫を祝うための新酒でしたが、ブドウの収穫からわずか30〜50日で飲めるワインということで、世界中から注目を集めるようになりました。
日本でも解禁日前後には様々なイベントが催され、すっかり秋の風物詩となっていますよね。
日付変更線に近い日本では、実は他の国々よりも早く飲めるのです。
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日は11月の第3木曜日と定められています。今年は15日にあたりますね。
解禁を機に仲間たちと集まって飲む、というのも、ボージョレ・ヌーヴォーならではの楽しみ方だと思います。
この解禁日ですが、以前は11月15日で固定されていました。しかしながら、その日が日曜日にあたってしまうと生産者もお店も休みになってしまい、解禁日当日にお祭り騒ぎができないという不都合があり、1984年に現在のような解禁日に変更されたのです。
―えっ、解禁日でも休みになっちゃうの?
確かに日本ではあまり考えられませんよね。ですが、フランスではよくある話で、パリのような大都市では日曜でも営業しているお店もあるのですが、うっかり田舎町へ行くと、どこもかしこもお休みなんていうこともザラにあるのです…。宗教上の理由という側面もありますが、文化の違いを感じますよね。
話は戻りますが、ボージョレ・ヌーヴォーは、その年のブドウの良し悪しをダイレクトに反映します。そのため、その年のフランス、特にブルゴーニュ地方のワインの出来栄えを判断する材料にもなっているのです。
ぜひ皆さんも、来週はボージョレ・ヌーヴォーの甘い香りとフレッシュな果実味を堪能しながら、2018年ヴィンテージのワインの出来栄えを予想してみるのはいかがでしょうか?
それでは今日はこのへんで。また来週!
※写真はイメージです。