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カヌレイメージ

【~ボルドー銘菓・カヌレの誕生エピソード~】

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

先日、日頃よりお世話になっている方のお宅で、写真にあるカヌレをご馳走になりました。

カヌレはフランスのボルドー地方の銘菓なのですが、実はワインとも深い関係があるのです。

そこで、今回のコラムでは、カヌレの誕生にまつわるお話をご紹介したいと思います。

 

一昔前に日本でも大ブームになったカヌレ。

若い方だと、物心付いた頃にはもうブームが去っていて、ご存知ないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

私が初めてカヌレを食べたのは、中学生か高校生の頃。当時、電車の乗り換えでよく使っていた駅の構内のパン屋に「カヌレあります」というのぼりが立っていて、整然と並べられたカヌレの美味しそうな匂いに心が惹かれ、買って帰ったてことがありました。

外側はカリッと硬く、中身はしっとりと柔らかい、今まで食べたことのない独特の食感に感動したことを覚えています。

 

このカヌレの歴史は17世紀に遡ります。当時からワインの生産が盛んだったボルドーでは、ワインを海外にも輸出できるよう、ワインの品質の向上に取り組んでいました。そのために行われるようになったのが、清澄(せいちょう)という作業です。

清澄とは、ワインの中の不純物を取り除き、透明度を上げるために行う作業です。ボルドーではこの作業に卵の白身を使用していました。樽の中で熟成しているワインの中に、泡立てた卵白を加えて混ぜ、しばらく静置しておくと、卵白がワインの中の不純物を巻き込んで底に溜まるので、上澄みのワインを別の容器に移し替えれば、より透明度の上がったワインとなるわけですね。

 

ところで、1樽のワインを清澄するのに、卵5〜6個分の卵白を使用します。

そうすると、大量の卵黄が余りますよね。

「この卵黄、何かに活用できないだろうか?」

という発想から生まれたのが、卵黄を材料に使ったカヌレというわけです。

こうしてカヌレは時代によって栄枯盛衰を経ながらも、ボルドー地方の銘菓としての地位を確立していきました。

 

ワイン大国・フランスならではの誕生エピソードですね!

 

さて、甘いカヌレを食べる時のお供はどうしましょう?

もちろんほろ苦いコーヒーでも良いですが、同じボルドー地方のソーテルヌ地区の甘口の貴腐ワインを合わせ、大人のデザートタイムを楽しむというのもまた一興なのではないでしょうか。

 

それでは今日はこのへんで。また来週!

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