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COLUMN~コラム~

【~ヨーグルトだけじゃない!
実はワイン大国・ブルガリア~】
実はワイン大国・ブルガリア~】
皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。
先日、近所のスーパーで珍しいワインを発見しました。
シニアソムリエである吉村泰紀氏セレクトの、ブルガリアのピノ・ノワール種のワインです。
ブルガリアと聞いて真っ先に思いつくのはヨーグルトかもしれませんが、実は東ヨーロッパ随一のワイン生産国でもあるのです。
そこで、今回のコラムでは、ブルガリアのワインについてお話ししたいと思います。
バルカン半島の東側、比較的温暖な大陸性気候と地中海性気候の境界に位置するブルガリア。
そのワイン造りの歴史は古く、紀元前の時代に遡ることができます。
古代ギリシア人もブルガリア人の祖先であるトラキア人のワインの製造技術を文献に残し、ギリシャ神話のブドウ酒の神・ディオニソスも、トラキアの遊びと酒の神・デューニシウスが起源だとされています。
デューニシウスの絵が描かれた古代のワインに関する品々も、この地でたくさん発見されています。
ブルガリアでは土着のブドウ品種のワインが多く生産されていますが、フランスなどの品種の栽培も盛んに行われています。
また、フランスを倣ったワイン法が整備されてからは、ワインの品質も格段に向上しています。
その一方で、原料用のバルクワインとしての輸出も増加しており、日本の国内産ワインの原料に使用されることもあるのだとか…。そのため、皆さんも気付かないうちにブルガリア産のブドウで造られたワインを飲んでいたかもしれませんね。
ところで、冒頭のブルガリアワインをセレクトした吉村氏から、お話を聞くことができました。
「エティケットの雰囲気とわかりやすいフレーバーが印象に残り、ブドウ本来のチャーミングな個性が表現されていて、とても楽しいアイテムだと思った」ことが、セレクトの決め手となったのだとか。
確かに価格・味わいともに、とても親しみやすいワインだと感じました。
ブルガリアのワインを飲むからにはブルガリアの料理を、と思い、某レシピサイトで検索、ムサカを作ってみることにしました。
ギリシャ料理だと思っていたのですが、ブルガリアの家庭料理としても定番なのだそうです。
なすとミートソースを重ね、チーズを乗せてオーブンで焼くのが一般的ですが、ブルガリアのムサカにはヨーグルトソースが加わります。もちろん同郷のワインと相性抜群でした!
知れば知るほど奥が深いブルガリアのワイン。もっと開拓してみたくなりました。
それでは今日はこのへんで。また来週!