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COLUMN~コラム~

【~ワインの真髄、「テロワール」とは?~】
皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。
今回のコラムでは、ワインを語る上では欠かせない「テロワール」というワイン用語についてお話ししたいと思います。
大学を卒業後、百貨店に入社してお酒売場に配属された私が、ワインの勉強を始めて最初につまづいたのが、この「テロワール」という概念を理解することでした…。
「テロワール」とは、もともとフランス語で「土地」を意味する言葉です。
一方、ワイン用語の「テロワール」とは、ワインが育まれる土地の地理的条件や土壌といった、ワインの味わいに影響を与える自然環境要素を総称したものになります。
少し噛み砕いて言えば、その土地の個性、といったところでしょうか。
地理的条件として重要な要素となるのが、やはりその土地の気候です。
一般的に、日照量が少なく、冷涼な地域で育ったブドウから造られたワインは、すっきりと酸味が強いワインになるのに対し、日光をたっぷりと浴び、温暖な地域で育ったブドウから造られたワインは、濃厚で力強いワインになります。
また、畑の所在地や標高、傾斜の有無、土壌や地質なども、ブドウの育ち方やワインの味わいに影響します。
例えば、海に近い畑で育ったワインからは、海藻や貝殻などの香りやミネラル感、そしてほのかな塩味など、海に由来するニュアンスが感じられることがあります。(私はお酒売場の先輩からこの話を聞いたとき、「なんて面白いんだろう…」と感動しました。)
こうした「テロワール」ごとに、相性の良い(育ちやすい)ブドウ品種というのも異なってきます。
そのため、ワインの味わいというのは、ブドウ品種というより、その前提となる「テロワール」によって決まる、と言えるでしょう。
ワインの味わいには、その土地の「テロワール」がそのまま反映されています。
そのワインが育まれた土地の風景を、想像したり、思い浮かべたりしながらワインを味わってみることで、一層ワインの核心に迫れるのではないかと思います。
ところで、TOSAワインのテロワールはどのようなものなのでしょうか?
良質な石灰質の土壌に恵まれた稲生、温暖で太陽の光がたっぷりと降り注ぐ山北、海の近くで潮風がそよぐ手結…
同じ高知県内ではあっても、それぞれの畑にそれぞれの個性があるのです。皆さんには実際にこれらのワインを味わっていただいて、それぞれのテロワールを感じていただければ幸いです!
なお、畑ごとの詳細はこちらをご覧ください。
それでは今日はこのへんで。また来週!